更新講習での利用について
国土交通省ホームページに掲載されている「無人航空機(マルチコプター)更新講習用シミュレーターの国土交通省告示」および「更新講習用シミュレーター設定ガイダンス」に基づく要件に対し、独自の解釈と対応状況を以下に示します。
1. 表示設定
項目 | スペック | 必須/推奨 | 対応状況 | 備考・詳細 |
---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 奥行きが判別できる大きさであること | 必須 | ◯ | 著しく小さい画面は不可です |
27インチ以上であること | 推奨 | ◯ | 外部モニター接続に対応しています。操縦者から離れた位置で十分な視野角を確保する必要があります。 | |
解像度 | 機体や空域内の物体を判別できる解像度であること | 必須 | ◯ | |
HD (1280×720) 以上であること | 推奨 | ◯ | HD解像度以上のデバイスで利用する必要があります。 | |
フレームレート | 送信機の操作に連動した機体の挙動を遅滞なく再現できること | 必須 | ◯ | 操縦者や講師が違和感を感じない滑らかな映像であることが必要です |
操縦者の視点 | 地上から機体を直接視認する視点を模擬していること | 必須 | ◯ | 要件に適合する地上の操縦者位置から機体を直接視認する視点を実装しています。 機体からの視点(FPV)映像は非表示にすることが可能です。移動する機体を「常に一定の距離で追尾」する視点モードは実装していません。 |
操縦者の視点を固定できる機能があること | 必須 | ◯ | 実地試験で定められている操縦者位置にカメラを固定しています。カメラ位置の高さは170cm。 | |
計器・情報表示 | 機体の位置と高度がわかること | 必須 | ◯ | |
対地高度、機体の速度を表示できること | 推奨 | ◯ | ||
風速、風向などの情報を表示できること | 推奨 | ◯ |
2. 空域・環境設定
項目 | スペック | 必須/推奨 | 対応状況 | 備考・詳細 |
---|---|---|---|---|
空域の再現 | 実地講習で定められた空域(離着陸地点、各種区画など)を再現できること | 必須 | ◯ | |
天候・風の設定 | 天候を設定できる機能があること | 必須 | ◯ | 講習は「昼間・晴天・視程良好」の状態で行います |
風速2m/sから3m/sの範囲で、一定の風速・風向を設定できること | 推奨 | ◯ | 横風への対応(当て舵)など、基本的な技能を確認するために推奨されます。 |
3. 機体設定
項目 | スペック | 必須/推奨 | 対応状況 | 備考・詳細 |
---|---|---|---|---|
機体の再現性 | 実在する機体と可能な限り類似した性能を持つ機体を再現・設定できること | 必須 | ◯ | |
空撮などで用いられる一般的な4アームの機体であること(例: 重量1400g程度、プロペラを含まない対角寸法350mm程度) | 推奨 | ◯ |
4. 操作感の設定
項目 | スペック | 必須/推奨 | 備考・詳細 |
---|---|---|---|
送信機(プロポ) | 実地講習で用いる送信機と形状・操作感が類似していること | 必須 | 利用予定のコントローラーをご確認ください。 |
ラチェットスプリング | スティックを操作後、力を抜くと内部のバネで中央に戻る方式であること | 必須 | 利用予定のコントローラーをご確認ください。 |
スティックが滑らかに(段階的でなく)動くこと | 必須 | 利用予定のコントローラーをご確認ください。 | |
設定変更 | チューニング機能等を用いて調整や設定変更できること | 必須 | 利用予定のコントローラーをご確認ください。 |
お手持ちのコントローラーがシミュレーターで利用可能であるか動作テストをすることが可能です。
コントローラー動作テストの方法
5. 補助機能
項目 | スペック | 必須/推奨 | 対応状況 | 備考・詳細 |
---|---|---|---|---|
講師のフィードバック用 | 飛行の安定性、機体の位置、高度に関する情報を講師が確認できるように画面表示できること | 必須 | ◯ | |
飛行映像の記録・再生機能 | 推奨 | △ | 利用デバイスのスクリーンキャプチャ機能を使うことで実現可能です。 | |
模擬飛行中の一時停止・再開機能 | 推奨 | × | 「推奨」のため将来のアップデート項目としています。 | |
範囲逸脱などを自動判定 | 推奨 | ◯ | 範囲逸脱するとスコアが減ります。 | |
飛行経路を助言する機能 | 推奨 | ◯ | 飛行経路の指示表示が可能です。 |
💡 Tips
審査官や対応する職員によってシミュレーター要件の対応について、解釈が異なる場合があります。 必ず申請・利用前に、動作内容を確認しながら審査官や顧問行政書士等に確認してください。
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